雅楽は1200年以上の歴史を持ち、日本の古典音楽として、また世界の古典音楽として、世界最古のオーケストラといわれ、外国でも非常に高く評価されてきています。
日本古来の儀式音楽や舞踊など、仏教伝来の飛鳥時代から平安時代初頭にかけての400年あまりの間に、中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や舞です。その後、平安時代に日本独自の様式に整えられ、奈良時代・平安時代には、雅楽の演奏は宮廷は勿論、寺院や神社において盛んに演奏されました。
そして1000年以上、京都・奈良・大阪の専門の演奏家によって伝承され続けました。
明治時代に入ると、宮内庁式部職楽部が創設され雅楽は伝承しています。 最近では、民間の雅楽の演奏団体も増えてきています。 (日本雅楽會より引用)
そこで私たちは、ここ半田市の住吉神社で雅楽を演奏させて頂いております。
演奏するのは、主に年4回です。
1月 1日 歳旦祭(元旦祭)
2月11日 祈年祭
4月 例大祭(ちんとろ祭り当日 4月の第2土日)
11月23日 新嘗祭 です。
普段の練習は、月に2回ほど住吉神社の参集殿で19時30分から21時までおこなっています。
今後、雅楽だけではなく童謡やポップスなどにも挑戦し多くの人に楽しんで頂けるように練習をしていきたいと思っています。
是非、皆さんもこの日本の伝統音楽に触れ、より音楽の幅を広め楽しんで頂きたいと思います。
興味ある方はお気軽に私までご連絡下さい。
代表 田中克佳
090-8473-8883
鳳笙(ほうしょう)
その姿から、鳳凰が翼を休めているようであることから「鳳笙」と称され、その音色は「天上よりの光」とされます。その音色は非常に不思議な優しい音です。雅楽においての主な役割は和音を奏し、ハーモニーを担当します。中国文明の、甲骨文字に記されているほど古くに発祥を持つ楽器です。
篳篥(ひちりき)
長さが15cmと小さな外見とは裏腹に非常に力強い音色をだし、その音をもって雅楽の主旋律を担当します。その音色は「地の人の声」とされます。非常にテクニカルな楽器で、正しい音を出すには多くの修練を要します。そのまことの音色は力強さの中にもしなやかさを併せ持つ奥の深い音色です。
竜笛(りゅうてき)
龍の笛の名の通り、その音色は「空を翔ける龍の鳴き声」とされています。広い音域をもち、装飾的な旋律を奏します。龍笛には「高麗笛(koma-Bue)」や「神楽笛(Kagura-Bue)」と呼ばれる奏する楽曲に合わせた笛があります。熟達していくうちにそれらの笛も修得していき、適宜持ち替えて演奏します。
楽太鼓(がくだいこ)
正式には「釣太鼓(つりだいこ)」と言います。釣太鼓は管絃の演奏に用いられ、舞楽では「大太鼓(だたいこ)」を使うのが本来ですが、「大太鼓」は大きく(後述)正式な雅楽舞台を必要とするため、釣太鼓で代用されることが多くなっています。
釣太鼓は木製の芯に皮を巻いた先の丸い撥(ばち)を両手に持って打ちますが、前打音的に軽く打つことを「図(ズン)」、強く叩くことを「百(ドウ)」と言います。
鞨鼓(かっこ)
「鞨鼓」は管絃と左方の舞楽で用いられます。「鞨鼓」は、演奏の速度を決めたり、終わりの合図をする役目を担っているため、打楽器の中でも第一位に位置付けられており、さしずめ指揮者のような存在です。そのため、この楽器は楽長などの経験豊富なベテラン奏者が担当することになっています。
演奏は、先端が棗(なつめ)の実の形に模した2本の桴(ばち)を両手に持って行い、ポンと一回だけ打つ「正(せい)」、片手で連続的に打つ「片来(かたらい)」、両手で連続的に打つ「諸来(もろらい)」といった奏法があります。