昔の北組三番叟に関わった人の記念写真です。撮影場所はそれぞれの宿元宅ではないかと思われます。
宿元とは三番叟の子供の家・家族で、かつては三番叟の舞の稽古などは宿元宅にお囃子や師匠が集まり行っていました。昔は二間続きの和室があるのが普通でしたが、最近はそのような間取りの家も少なくなったため、最近では三番叟稽古は最寄りの公民館などを借りて行う事が主流となっています。
三番叟の宿元をするのは大変名誉なこととされ、男の子が生まれると「この子をなんとか三番叟にしたい」と願われる祭好きも多いです。子どもを三番叟にするために家を新築する際にも最近ではめずらしい二間続きの和室を希望して建てたという方もいらっしゃいます。
写真を見比べると、三番叟の化粧も少しづつ違い、最近と比べるとちょっと派手な「芝居がかった」化粧の様にも感じます。